登壇者等

海外ゲスト(裁判所パート)

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氏名:Klaus Grabinski
役職:欧州統一特許裁判所控訴裁判所長官
略歴
クラウス・グラビンスキー博士は2022年11月より欧州統一特許裁判所の控訴裁判所の長官である。それ以前は、2009~2020年まではドイツ連邦通常裁判所(Bundesgerichtshof)の裁判官として、特に特許紛争の案件を管轄する第10民事部(X. Zivilsenat)に配属され、2020年6月以降は同部の副部総括判事を務めた。連邦通常裁判所への入所以前は、デュッセルドルフ控訴裁判所の裁判官、デュッセルドルフ地方裁判所の特許訴訟部の部総括判事などを歴任した。
同博士は、トリーア大学、ジュネーブ大学、ケルン大学で法律を研究した。助手を務めたトリーア大学で1991年に法学博士号を取得した。
同博士は、欧州特許庁(EPO)拡大審判部の外部法律職構成員であった。
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氏名:Anne Marie Verschuur
役職:DE BRAUW BLACKSTONE WESTBROEK 弁護士
略歴
アンネ・マリー・フェルシュール氏は、特にテクノロジーおよび特許に重点を置いた幅広い知的財産法務に携わっています。デ・ブラウ法律事務所においてはUPCチームの一員であり、UPC登録代理人として、FRANDを含む特許侵害/無効審判訴訟、営業秘密に関する紛争その他のテクノロジー/知的財産関連の紛争から取引実務まで、テクノロジー関連の案件においてクライアントを日常的に代理しています。また、意匠、商標、著作権に関する事案や、環境訴訟の分野においてもクライアントをサポートしています。
同氏は、国際知的財産保護協会(AIPPI - 前国際ボードメンバー、現オランダ支部会長、名誉会員)、欧州特許弁護士協会(EPLAW)、国際商標協会(INTA - 著名・周知商標委員会会員)、オランダ知的財産訴訟弁護士協会(VIEPA)などの複数の知的財産関連の協会の現役会員です。また、オランダの主要な知的財産実務ハンドブックの共著者であり、オランダ国内における知的財産専門誌の編集委員も務めています。
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氏名:Christof Augenstein
役職:KATHER AUGENSTEIN 弁護士
略歴
クリストフ・アオゲンシュタイン氏は、約20年にわたり訴訟弁護士として活躍しており、2007年には知的財産分野における認定専門家となりました。訴訟においては特許、商標、意匠といった知的財産権の権利行使を行っています。また、国内外の会議において定期的に講演を行っており、ドイツ知的財産権専門家協会(VPP)、IAM、IP Watchdogなどにおいて標準必須特許の行使について講義しています。
同氏は、知的財産権の行使手続や新たに設立された統一特許裁判所(UPC)に関して様々な法律解説を行う著者および編集者であり、ヨーロッパの他の訴訟弁護士らとの共同による国際的な解説書の出版者、UPC協定に関するベック・オンラインの解説書の著者、およびUPCの任命裁判官との国際的な解説プロジェクトの共同執筆者でもあります。
さらに、ドイツ知的財産専門家協会(VPP)やストラスブール大学(フランス)国際知的財産研究センター(CEIPI)において定期的にUPCに関するセミナーを開催しており、裁判官の研修にも携わっています。
また、AIPPI(国際知的財産保護協会)においては、統一特許・統一特許裁判所常設委員会委員長およびエンフォースメント常設委員会委員を務めています。
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氏名:Jennifer Choe-Groves
役職:米国国際貿易裁判所 裁判官
略歴
ジェニファー・チョー・グローブス判事は 、ニューヨークの米国国際貿易裁判所の連邦判事である。30年にわたり法律実務に携わってきた。同裁判所に任命される以前は、知的財産権訴訟と国際貿易政策を専門とする民間の法律実務家であった。また、ホワイトハウスで知的財産権問題にも携わった。チョー・グローブズ判事は、連邦最高裁判所長官の任命により、合衆国司法会議の国際司法関係委員会の委員を務めている。チョー・グローブズ判事は、国際貿易、知的財産、その他さまざまな民事問題に関わる訴訟事件を扱っている。
学歴 プリンストン大学卒業、ラトガース・ロースクール(ニューアーク)法学博士、コロンビア大学ロースクール法学修士(LL.M.)。ジュリアード音楽院(ピアノ・作曲科)卒業。
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氏名:Fadi N. Kiblawi
役職:Sughrue Mion パートナー
略歴
ミシガン大学卒業、ジョージ・ワシントン大学ロースクール卒業
2006~2009年 Stein, McEwen & Bui, LLP(ワシントンDC)、アソシエイト弁護士
2010~2015年 Sughrue Mion, PLLC(ワシントンDC)、アソシエイト弁護士
2016~2024年 Sughrue Mion, PLLC (ワシントン DC) 、パートナー
2019年~現在 シュグルー・マイアン外国法事務弁護士事務所、外国法コンサルタント
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氏名:David Albagli
役職:WHITE&CASE ローカル・パートナー
略歴
プリンストン大学卒業(化学工学専攻、工学理学士)、マサチューセッツ工科大学(化学博士)、三菱化学株式会社(横浜総合研究所、特別研究員)、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロースクール(法学士)
1995~2000年 NAXCOR, Inc., チーフ・テクノロジー・オフィサー
2000~2004年 ACLARA, Inc., チーフ・テクノロジー・オフィサー
2006年 カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所、Charles R. Breyer判事の司法エクスターン
2008~2016年 Finnegan, Farabow, Garrett & Dunner LLP(パロアルトオフィス・東京オフィス)
2016年~現在 ホワイト&ケース外国法事務弁護士事務所(東京オフィス)、ローカル・パートナー
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氏名:James Mellor
役職:英国高等法院特許裁判所 裁判官
略歴
メラー判事、高等法院衡平法部および特許裁判所判事
メラー判事は、2021年2月にイングランド・ウェールズ高等法院の判事となり、衡平法部に配属された。それ以前は、長年にわたり、リンカーンズ・インのニュー・スクエア 8 番地にあるイギリスを代表する知的財産弁護士事務所で知財弁護士としてキャリアを積み、その後、同弁護士事務所の長を務めた。
同判事は、ケンブリッジのキングス・カレッジで工学と法学(最優等)を専攻した後、1986年にイングランド・ウェールズの法廷弁護士(バリスター)としての資格を得た。英国、フランス、ドイツ、イラク、ソマリア、コンゴでさまざまな期間エンジニアとしての職に就いた。工学の知識と法律を組み合わせることが、彼を知的財産法の分野に導き、ニュースクエア8番地(ロビン・ジェイコブ、ヒュー・ラディ、デイビッド・キッチンなどが所属する弁護士事務所)で34年間弁護士として活動し、最後の15年間は上級法廷弁護士(QC)として活動した後、2021年2月に衡平法部および特許裁判所の判事に就任した。
法廷弁護士として、同判事は知的財産の全分野をカバーする幅広い業務を行っていたが、知的財産や技術的要素を含む契約に関する事案も担当した。特許案件を中心とする伝統的な業務に加え、商標や著作権に関連する審判や上訴において、欧州司法裁判所(CJEU)や一般裁判所での経験も豊富である。
判事になってからは、インターデジタル対レノボのFRAND裁判を含む特許裁判に大半の時間を費やしているが、高等法院衡平法部でも幅広い業務に携わっている。
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氏名:Zoë Butler
役職:Powell Gilbert パートナー
略歴
ゾーイ・バトラーは、ロンドンに拠点を置くヨーロッパの知的財産専門法律事務所であるパウエル・ギルバートのパートナーです。ゾーイは、英国のソリシター・アドボケイト、アイルランドのソリシター、およびUPC(統一特許裁判所)代理人です。ゾーイは、特に国際的な要素を含む複雑な特許紛争におけるクライアントへの助言に関する専門知識で知られており、最近では通信、電子機器/ソフトウェア、ビデオコーデック、ロボティクス、石油・ガス、医療機器、医薬品、バイオテクノロジーなど、さまざまな技術に関連する案件を担当しています。また、ゾーイは、国際技術標準に関連する特許プール、ライセンス、FRANDなどの問題についても助言を行い、かつ、フリーダム・トゥ・オペレートやデューデリジェンスに関するアドバイスの提供に関する豊富な経験を基に、特許訴訟戦略(医薬品ライフサイクル管理を含む)に関する相談も受けています。ゾーイは、英国の裁判所(最高裁判所まで含む)においてクライアントを代表するほか、欧州特許庁での異議申立手続にも精通しており、技術契約紛争に関する仲裁や調停でもクライアントを代表しています。ゾーイは、多くの多国籍紛争に関与しており、ヨーロッパ、北米、中国、韓国、日本、オーストラリアのアドバイザーと連携し、多くの場合、そのような訴訟を統括する役割を果たしています。
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氏名:Alex Wilson
役職:Powell Gilbert パートナー
略歴
アレックス・ウィルソンは、ロンドンに拠点を置くヨーロッパの知的財産専門法律事務所であるパウエル・ギルバートのパートナーです。アレックスは英国のソリシター・アドボケイト、アイルランドのソリシター、およびUPC(統一特許裁判所)代理人です。アレックスは、幅広い業界のクライアントに対して、ヨーロッパおよびその他の主要市場における知的財産権の活用と権利行使に関する戦略を指導しています。アレックスは国際的な業務に従事しており、特に多国籍的な案件において、イギリスの裁判所に定期的に出廷し、ヨーロッパおよび極東のほとんどの特許裁判所で指導的弁護士として活動しています。アレックスの科学的なバックグラウンドは、高度に技術的かつ標準関連の特許案件を適切に扱うことを可能とします。アレックスは、音声コーディング、マイクロコントローラー、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)、半導体、グラフィックス処理、医療機器、携帯電話など、多岐にわたる技術に関連する案件に携わっています。アレックスはフランス語とドイツ語に堪能であり、その能力を活かして、パリやデュッセルドルフの大手法律事務所で勤務した経験があります。また、統一特許裁判所の手続規則に関する国際的な解説書の共同編集者でもあります。
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